 |
 |
 |
対称性への徹底したこだわり。それは、TADが追求するオーディオの基本コンセプトです。
このM600では、かつてない再現性を目指し、蓄積された技術の集大成ともいえる、ひとつの理想形を実現しています。
BTL(バランスアンプ)方式、完全対称設計。入力から出力まで、2台の大型電源トランスや正・負パラレルで配置された電解コンデサーはもちろん、基板上のパーツのレイアウト方向など、それらは温度変化や磁界、振動といった内部環境に至るまで、すべてが対称となるよう設計されています。 |
|
 |
 |
 |
 |
M600では振動が音に与える影響を最小限に抑えるため、質量35㎏という 片状黒鉛鋳鉄によるモノコックシャーシを採用。通常の鉄材に比べ共振しに くいとともに内部損失が大きく、振動制御に極めて効果的です。さらに、剛性を 高める肉厚18㎜アルミフロントパネル。設置脚のアジャスタブルスパイク構造 に加え、脚部が本体から外側に張り出すワイドトレッドシャーシなど制振性を 一段と高める低重心化を実現しました。また内部構造では、トランスや電解コ ンデンサーとシャーシの間にアルミニウム制振板の採用。さらに、チムニー型 ヒートシンクを不連続化形状とするなど、徹底した制振対策を行っています。 |
|
 |
 |
 |
 |
| ▲片状黒鉛鋳鉄モノコックシャーシ |
 |
▲不連続形状チムニー型ヒートシンク |
|
 |
 |
 |
 |
バランス方式の最大の特長は、原理的にグランドに電流が流れないことにありますが、バランスアンプのヒートシンクを一体化することにより、スピーカーをドライブする電流の濁りの原因となるグランド電位差を解消。バランス接続したパワーアンプの動作基準グランド電位を完全に共通化させています。
|
|
 |
 |
 |
 |
入力信号を正確にスピーカーへと送り出す。そのためには、できるだけシンプルな回路であることが理想です。M600では、電圧増幅をわずか1段で構成。カレントフィードバックと組み合わせることで、増幅段において極めて安定度の高い回路を実現しました。これにより位相補償回路のシンプル化も可能にし、スピーカーチョークコイルを削除。また、増幅部の基板をリアパネルの直前にレイアウトすることで、入力から出力までの信号径路の最短化とともに電源回路とは巨大なヒートシンクで完全に分離し、磁界の影響など音を濁らすさまざまな要因を排除しました。 |
|
 |
 |
 |
 |
設計、構造における理論を現実のものとするために、パーツのクオリティについても徹底的にこだわりました。プリント基板には、衛星通信機器などに使われるPPE(ポリフェニレンエーテル)を基材に使用し、135μm厚の無酸素銅箔を貼り合わせたオリジナル基板を採用。誘電率を抑え、パターン間の結合容量を最小限化し、超高域周波数帯まで信号伝送ロスを低減しています。また質量10kgの大型電源トランスは、コアに絶縁紙を巻き、φ2.6mm極太銅線を直接巻き上げるオリジナルの「独立巻き線大型電源トランス」を採用。電源ケミコンも大容量33,000μFのカスタムパーツを使用するなど、回路の隅々までクオリティを追求しました。 |
 |
 |
 |
| ▲大容量33,000μF電解コンデンサー |
|
|
 |
 |
 |
 |
製品の確かな性能を保証するために、M600は部品の製造から仕上げに至るまで徹底した精度を追求。非常に高度な技術が要求されるアルミパネルの削りだしによる精密なダクト加工をはじめ、一つ一つのパーツのクオリティ管理に細心の注意を払っています。さらにTADの製品として、すべてにおいて妥協を許さぬクオリティを実現するために、専用工房で冶具の開発はもちろん、製造技術者もオーディオの匠と呼ばれる熟達者によりハンドメイドで製造。その工程は、ビス留めひとつにおいてもトルク管理を行い筺体に歪みが生じないように組み上げるといった、工芸品をつくるような手間のかかる作業から生み出されています。 |
 |
 |
 |
| ▲精密成型アルミパネル削りだし放熱ダクト |
|
|
 |