報道資料
ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
ご覧になった時点で内容が変更になっている可能性がありますので、あらかじめご了承ください。
2012年8月30日
株式会社 テクニカル オーディオ デバイセズ ラボラトリーズ
〒160-0023 東京都新宿区西新宿4-15-3
~新開発振動板の搭載により、中低域の再現力が向上~
TAD Referenceシリーズ
スピーカーシステム「TAD-R1MK2」「TAD-CR1MK2」を新発売
商品名 | 製品名 | 希望小売価格(税込) | 発売時期 |
---|---|---|---|
スピーカーシステム | TAD Reference one TAD-R1MK2 |
3,675,000円(1本) | 10月中旬 |
スピーカーシステム | TAD Compact Reference TAD-CR1MK2 |
1,942,500円(1本) | 11月中旬 |
企画意図
株式会社テクニカル オーディオ デバイセズ ラボラトリーズ(TADL)は、妥協しないものづくりにこだわり、最高の音質を目指したハイエンドオーディオ"Referenceシリーズ"と、デジタル技術に対応した"Evolutionシリーズ"を市場に導入しています。特に、Reference シリーズのスピーカーシステムは、発売以来、世界中から高い評価を頂いております。
このたび当社は、新開発のウーファー用振動板を搭載することで、低音域から中音域の再現力を向上させたReferenceシリーズのスピーカーシステム「TAD-R1MK2」、「TAD-CR1MK2」を発売します。
今回、初の国内生産となるウーファー用振動板をはじめ、CST(Coherent Source Transducer)用蒸着ベリリウム振動板などの主要部品に国内生産材を使うとともに、スピーカーシステムの組み立てを国内の自社工場で完結させることで、優れた品質を実現しました。
主な特長
1) ウーファーに、新開発のTLCC(Tri-Laminated Composite Cone)振動板を採用
新開発のTLCC振動板の採用により、低音域の再現力と押し出し感、中音域の再現性を向上させました。最新鋭の航空機などで使用されている、軽量高剛性な発泡アクリルイミドをアラミドファイバーで挟み込んで振動板を構成することで、振動板の強度を高めました。また、発泡アクリルイミドとアラミドファイバーを個別に成型し、織布のもつ異方性の特徴を生かす新たなラミネート方法で加工することで、軸対称モードの共振を低減しました。さらに、ベリリウム振動板で構成されるCSTドライバーの自然な音色を活かしきるチューニングを施しています。
2) 国内生産材を使った国内自社工場での製造により、優れた品質を実現
新開発のウーファー振動板やCSTベリリウム振動板などの主要部品に国内生産材を使用するとともに、スピーカーユニットの組み立てからキャビネットへの組み込みまでを国内自社工場で行うことで、優れた品質を実現しました。
3) 理想的な点音源再生を実現したCSTドライバーを採用
広帯域で、駆動ユニットの位相と指向性をコントロールする同軸スピーカーのCSTドライバーを採用。ミッドレンジのコーンにより、同軸配置されたトゥイーターの指向特性を制御することで、トゥイーターとミッドレンジの音響中心を同一にし、クロスオーバーにおける位相特性と指向特性を一致させます。これにより、250Hz~100kHzという超広帯域再生能力と全帯域にわたって均一に減衰する指向放射パターンを両立し、明確で安定した定位と自然な音場空間表現を可能にしました。
4) 独自の蒸着法で加工したベリリウム振動板をトゥイーターとミッドレンジに採用
トゥイータードームとミッドレンジコーンに、ベリリウム振動板を採用。当社独自の蒸着法で加工することにより、優れた材料強度や均一性を可能にし、高域共振の減衰特性を実現しています。ミッドレンジには直接放射型の蒸着ベリリム振動板として最大級の口径16cmコーンを採用し、広帯域にわたり透明感のある音を実現しています。また、トゥイーターの形状設計に、コンピューター解析による独自の最適化手法「HSDOM(Harmonized Synthetic Diaphragm Optimum Method)」を採用することで、分割共振を的確にコントロールし、100kHzまでの超広帯域再生を可能にしています。
5) ウーファーにOFGMS(Optimized Field Geometry Magnet Structure)回路を採用
音の波形を常に正しく再生するため、磁気回路にショートボイスコイルタイプの独自のOFGMS回路を採用し、37mm(TAD-R1MK2)、20mm(TAD-CR1MK2)長のロングギャップ間の磁束密度を均一化しています。これにより幅広い振幅時の動作が安定し、高い駆動リニアリティを実現しました。また、サスペンション系でも、当社独自のコルゲーションエッジを採用することで高いリニアリティを確保しています。
6) 高い制振効果と強度をもつSILENT(Structurally Inert Laminated Enclosure Technology)エンクロージャーを採用
異素材の組合せによるラミネート構造材をエンクロージャーに使用し、横隔壁を骨格にすると共に、周囲を強固なパネルにすることで、フレーム構造とモノコック構造のメリットを活かし、静的・動的強度を上げつつ制振効果を最大限に高めています。エンクロージャーは厚さ21mmの樺合板で強固な枠組みを構成し、高周波加熱プレス成型した側板とCNC加工合板を張り合わせて形成しています。また、ティアドロップ形状にすることで、音の回折が低減されるとともに、音場表現と強度に優れ、エンクロージャーの不要共振と内部定在波の排除にも貢献しています。
7) TADホーンの流体設計を応用したポートシステムを採用
エアロダイナミックスに優れた、フレア形状のポートシステムを採用することにより風切り音を低減し、大入力・大振幅時にもユニットがストレス無く駆動し、S/Nの良い澄んだ低音を再生します。
8) 正確かつ精密に音の力を活かすISO(Isolation)ドライブテクノロジーをCSTドライバーに採用
CSTドライバーに、機械的な振動の伝達を遮断する独自のISOドライブテクノロジーを採用。これにより、CSTドライバーによるエンクロージャーの励振がなくなり、エンクロージャーからの2次的な輻射音が低減されることで、CSTドライバーからの放射音のみを正確に伝え、音のディテールを精密に描き出します。
9) エンクロージャー外観への天然木「ポメラサペリ」採用と贅沢なピアノ調仕上げ
エンクロージャーの外観部(突板)に天然木「ポメラサペリ」を採用し、透明ポリエステルによるピアノ調仕上げを施しました。熟練の職人が一本ずつ手作業で磨き上げ、丹念に仕上げます。
「TAD-R1MK2」の主な仕様
型式 |
位相反転式フロア型 |
---|---|
スピーカー構成 | 3ウェイ方式 |
ウーファー | 25 cmコーン型 × 2 |
ミッド/トゥイーター | 同軸16 cmコーン型 / 3.5 cmドーム型 |
再生周波数帯域 | 21 Hz ~ 100 kHz |
クロスオーバー周波数 | 250 Hz、2.0 kHz |
出力音圧レベル | 90 dB (2.83 V / 1 m) |
最大入力 | 300 W |
定格インピーダンス | 4 Ω |
外形寸法 | 1,293 mm (H) × 554 mm (W) × 698 mm (D) |
質量 | 150 kg |
付属品 | 丸型スパイク × 3 pcs コーン型スパイク × 3 pcs 短絡コード × 2 pcs クリーニングクロス ウーファー保護カバー × 2 pcs 六角レンチ(開梱用) |
「TAD-CR1MK2」の主な仕様
型式 |
位相反転式ブックシェルフ型 |
---|---|
スピーカー構成 | 3ウェイ方式 |
ウーファー | 20 cmコーン型 |
ミッド/トゥイーター | 同軸16 cmコーン型 / 3.5 cmドーム型 |
再生周波数帯域 | 32 Hz ~ 100 kHz |
クロスオーバー周波数 | 250 Hz、2.0 kHz |
出力音圧レベル | 86 dB (2.83 V / 1 m) |
最大入力 | 200 W |
定格インピーダンス | 4 Ω |
外形寸法 | 628 mm (H) × 341 mm (W) × 444 mm (D) |
質量 | 46 kg |
付属品 | 丸型スパイク × 3 pcs コーン型スパイク × 3 pcs 短絡コード × 2 pcs スパイク受け × 3 pcs コルクシート x 3 pcs クリーニングクロス ウーファー保護カバー |