Preamplifier
C1000
TAD-C1000は2023ステレオサウンドグランプリとオーディオ銘機賞2024“銀賞”を受賞しました。
アーティストの想いをあるがままに甦らせる。
そのための思想、設計、素材、メカニズムがかたちとなった。
音質にこだわり、入力信号の正確な伝送と純度の高い安定した音の再生を実現したプリアンプ「TAD-C1000」。ディスクプレーヤーの「TAD-D1000TX」やパワーアンプの「TAD-M1000」と統一したデザインとすることで、システムとしての美しさも追求しました。
テクノロジー
高純度プリアンプ回路
心臓部であるフラットアンプ部には、Referenceシリーズで開発したシンプルかつ高性能な1段増幅電流帰還型アンプを、プリアンプ用として新たに開発し搭載。増幅素子を必要最小限とする設計で、情報量をあますところなく伝えます。さらに、性能の要となるフラットアンプの初段FETは、コンプリメンタリ性を追求するため1個1個の特性を測定し、+側と-側の素子をペアリングすることで回路動作の安定性が向上しています。
対称構造の基板レイアウト
心臓部であるプリアンプ回路に搭載されたオーディオ基板は、正と負の信号、Lch、Rchの増幅誤差を極限まで抑えるため、回路パターン、部品配置をシャーシのセンターから対称としたレイアウト設計です。また、2つの電源トランスの配置、シャーシ構造、リアパネル端子レイアウトまで対称性を追求し、構造の重量バランス、振動バランスの統一を図っています。
高精度ボールベアリングを採用した高品位なセンターボリュームノブ
滑らかな動作と品位のある触感を追求するために、高精度ボールベアリングを採用したボリュームノブを新開発しました。そのTADならではの絶妙な操作感は、触れるたびに所有する歓びを満たします。また、内部構造においての対称性を視覚的に表現した“センターボリュームデザイン”としています。エボリューションシリーズの統一されたデザインにより、高品位な美しさを感じさせるボリュームノブです。
電源回路を高純度化
丹精込めて作り込まれた内部構造で、音楽再生においてパワーとスピードが要求される電源部には、内部巻き線をそのままダイレクトに引き出した「高出力トロイダル型電源トランス」を採用。さらに、オーディオ用と制御用の電源トランスをそれぞれ専用に配置し、相互の干渉を徹底的に排除。部品の選定とその配置は、理論と試聴が一致するまで妥協することなく試験を繰り返し、決定しています。
振動制御技術を採用
極僅かな振動であっても音質に影響を及ぼすため、振動制御を徹底しています。インシュレーターには、クロモリ鋼を用いたスパイクを特殊鋼で強固に支える高強度の素材を組み合わせた構造を採用。筐体の高重量をしっかりと支えます。荷重ポイントの明確化や可動式スパイクベース採用により、床面からの振動を低減。これにより、アイソレーション性能を高め、音の情報量、力感、空気感のさらなる向上を図っています。
仕様
定格出力電圧 | バランス 1.6 V、アンバランス 0.8 V |
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最大出力電圧 | バランス 16 Vrms、アンバランス 8 Vrms |
定格歪率T.H.D | 0.003 % |
IHF SN | 120 dB |
周波数特性 | 10 Hz ~ 100 kHz(-1 dB) |
利得 | 12 dB |
入力端子 | バランス入力端子 / XLR4系統 アンバランス入力端子 / RCA2系統 |
出力端子 | バランス出力端子 / XLR2系統 アンバランス出力端子 / RCA2系統 |
アナログ最大許容入力電圧(-40 dB) | バランス 14 V、アンバランス 7 V |
電源電圧 | AC 100 V、50 Hz / 60 Hz |
消費電力 | 26 W |
待機時消費電力 | 0.5 W 以下 |
外形寸法 | 440 mm (W) × 150 mm (H) × 424 mm (D) |
質量 | 17.0 kg |