革新の先の王道へ。

Speaker System

TAD Grand Evolution One

GE1

Stereo Sound Grand Prix 2023 オーディオ銘機賞2024 金賞

TAD Grand Evolution One

TAD-GE1は2023ステレオサウンドグランプリとオーディオ銘機賞2024“金賞”を受賞しました。

革新と王道。
音楽の真の姿をひたすらに追い求める
TADの二つの道が、今、一つになる。
世界中のオーディオファイルから
「音ではなく、音楽が聴こえる」と
評されるTADサウンドの伝統を継承しながら、
革新の極みへ臨むTAD-GE1。
音像と音場の高次元の両立・融合が生み出す、
実体感に満ちた有機的な三次元音場空間は、
音楽家の想いをありのままにそのままに再現し、
時空を超えた感動で聞くものを包み込む。
TAD-GE1 革新の新たな頂点は、王道の境地へ。

一切の妥協を許さず、TADの技術を惜しみなく凝縮。
音も佇まいも、すべてが新しいフロア型スピーカー登場。

テクノロジー

理想的な点音源再生を実現した「CST※1ドライバー」を採用

位相の一致したポイントから、広帯域にわたって指向性をコントロールして再生する中高域用の同軸スピーカーユニット「CSTドライバー」を搭載し、安定した定位と自然な音場空間を再現します。ミッドレンジのコーンにより同軸配置されたトゥイーターの指向特性を制御し、トゥイーターとミッドレンジのクロスオーバーにおける位相特性と指向特性を一致させることで、全帯域で自然な減衰特性と指向放射パターンを両立しながら、CSTドライバーのみで250Hz~100kHzという超広帯域再生を実現しています。

※1 CST = Coherent Source Transducerの略語

トゥイーターに独自の蒸着法で加工した「ベリリウム振動板」を採用

トゥイーターに、軽量で剛性に優れたベリリウムを独自の蒸着法で成形した振動板を採用。コンピューター解析による最適化手法「HSDOM※2」を用いて形状設計し、分割振動とピストンモーションの最適バランスを導き出すことで、100kHzまでの超広帯域再生が可能です。

※2 HSDOM = Harmonized Synthetic Diaphragm Optimum Methodの略語

ミッドレンジに高内部損失の「新開発マグネシウム振動板」を採用

ミッドレンジに、実用金属の中で最も軽く内部損失が高いマグネシウム振動板を採用。表面に化成被膜と塗装による複合処理を施すことで、表面硬度のさらなる向上と損失の付加をはかり、材料固有の共振音による影響を排除し、歪みの少ない澄み切った中音を実現しています。また、サスペンションと振動板における中高域での逆共振を制御し、低歪化と立下り特性の改善を行っています。

ウーファーに「新開発MACSⅡ※3振動板」を採用

アラミドの織布と不織布を5層にラミネートした振動板をさらに改良し、センターキャップとコーンを一体化した1ピースのシェル状(殻形状)振動板の物性最適化を行うことで、豊かでクリアな低音を再生すると同時にカラレーションのない素直な中低域を再生します。

※3 MACSⅡ = Multi-layered Aramid Composite Shell 2nd generationの略語

プロユニットで培ったテクノロジーをウーファーサスペンションに採用

プロユニットで採用しているダンプ材塗布仕様のコルゲーションエッジに変更。それに伴い、ダンパースティフネス(硬さ)も変更しました。
サスペンションおよび駆動系をトータルで考え、大振幅時を含めたリニアリティーの改善を行うことで、歪の低減と時間特性の向上を図りました。

「TAD-R1TX」でも採用している「ISOドライブテクノロジー」をGE1用に新開発

「CSTドライバー」をエンクロージャーに取り付ける際、ドライバーの持つパフォーマンスを最大限に引き出し正確な波形再生を実現するため、本機用に新しく開発した「ISO(Isolation)ドライブテクノロジー」を採用。「CST ドライバー」からエンクロージャーへの振動伝達を軽減する機構を搭載することで、音ににごりのないクリアな空気感を再現することができます。
25mmのアルミ無垢材から削り出した「CSTドライバー」をマウントするベース部は、リスナーに対して「CSTドライバー」が正対するように、バッフルの傾斜を相殺する形状となっています。

自然で豊かな低域を再生する「Bidirectional ADP(Aero Dynamic Port)システム」

エンクロージャーの底部にポートを配置し、開口部を前後へレイアウト。そのポート内部をホーン形状とすることで、ポートノイズを低減した効率のよいポート駆動が可能になり、クリアでレスポンスのよい中低音を実現します。また、ポートフレアにはアルミダイキャストを使用するとともに、ポートを前後の対称レイアウトとすることで、エンクロージャーを振動させる力を打ち消し、豊かで力強い低域を再生します。さらに、15㎜厚のアルミベースプレートを採用することで、安定した設置を可能にし、強力な駆動力を持つウーファーのリアクションをしっかりと受け止めます。

高い制振性と強度を持つ「SILENT※4エンクロージャー」

高剛性のバーチプライウッド(樺合板)を骨組みに使用し、内部損失の高いMDF材と組み合わせることで、高い強度と低い共振を実現する「SILENTエンクロージャー」を採用しています。さらに、エンクロージャー内部の定在波解析を行い、低次の定在波モードを低減する「AFAST(Acoustic Filter Assisted System Tuning)」を採用。最適な吸音材を選定し効果的に配置することで、音像・音場に悪影響を及ぼす内部定在波を抑制しています。

※4 SILENT = Structurally Inert Laminated Enclosure Technologyの略


AFAST構成部(赤色ハイライト)


AFAST構成部(赤色ハイライト)

エンクロージャーから音響的にアイソレートしたクロスオーバーフィルター

トゥイーター用・ミッドレンジ用・ウーファー用の独立した3 つの基板 Assyは、各々の干渉を最小にするため距離を離してエンクロージャー内部に設置されています。また、すべてのネットワークフィルターは、エンクロージャー背部に格納することで本体エンクロージャーとは音響的にアイソレートされており、ウーファーや CST ドライバーのキャビネット内部の高い音圧の影響を受けない設計としました。ネットワークフィルターの各素子を音響的に励振することなく設置することで、音場感や音像の立体的な再現性を向上させ、濁りのない透明感あふれる音楽再生を実現しています。

木目の美しさを活かす透明度の高い鏡面仕上げのエンクロージャー

TAD-CE1TX-WNでも好評いただいた美しさを生かす濡れたような質感を持つ全面鏡面仕上げにしました。透明度の高い品位ある塗装を施し、塗装の吹き付け作業や下地塗装の研磨、最終の磨き上げの工程を熟練の職人が丁寧に時間をかけて仕上げています。

仕様

正式型番 TAD-GE1-WN
型式 3ウェイ バスレフ フロア型
ドライブユニット ウーファー: 18 cm コーン型 ×2
ミッドレンジ/トゥイーター: 同軸14 cm コーン型 / 3.5 cm ドーム型
パフォーマンスデータ 再生周波数帯域: 27 Hz ~ 100 kHz
クロスオーバー周波数: 250 Hz、1.8 kHz
最大入力: 250 W
出力音圧レベル: 88 dB (2.83 V・1 m)
定格インピーダンス: 4 Ω
その他 質量: 64 kg
外形寸法: 394 mm (W) × 1240 mm (H) × 547 mm (D) スパイク付き
付属品 ウーファーグリル ×2、ショートケーブル ×2、コーン型スパイク ×3、
転倒防止スパイク ×2、スパイク受け ×3
クリーニングクロス、オーナーズマニュアル

カタログ

カタログダウンロード (PDF 3.66 MB)

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