純粋な音楽を求め、
至高の境地へ。

Power Amplifier

M700/M700S

Stereo Sound Grand Prix 2019 オーディオ銘機賞2020 銀賞

Power Amplifier
M700/M700S

すべての感動をあるがままに伝える。
40余年にわたりTADの音響哲学が求め続けてきたもの、
それは純粋な音楽を奏でるための真の実践テクノロジー。
時代を超え、常に極限に挑み積み重ねられたその技術は今、
理想の理論を現実へと変えるかつてないパフォーマンスを実現しました。
定格出力700W/4Ω、完全バランス方式モノラルパワーアンプ「M700」。
そして新たに2chパワーアンプ「M700S」がラインアップ。
いずれにもスピーカードライブを理想駆動へと導く、
TADならではの決して妥協を許さない設計思想と確かなクオリティが
息づいています。

ステレオサウンドオンラインで
TAD-M700の生産工程の動画が公開されました

テクノロジー

スピーカーの完璧なドライブを追求した完全対称設計
「デュアルロジック サーキット テクノロジー」

対称性への徹底したこだわり。それは、TADが追求するオーディオの基本コンセプトです。「M700」「M700S」では、かつてない再現性を目指し、蓄積された技術の集大成ともいえる、ひとつの理想形を実現しています。BTL(バランスアンプ)方式、完全対称設計。入力から出力まで、2台の大型電源トランスや正・負パラレルで配置された電解コンデンサーはもちろん、基板上のパーツのレイアウト方向など、それらは温度変化や磁界、振動といった内部環境に至るまで、すべてが対称となるよう設計されています。

新形状のアルミニウム鋳造シャーシを採用し構造から設計の細部に至るまで不要な振動を排除

アルミニウム鋳造シャーシを採用することで高い内部損失を獲得し、不要振動周波数による固有共振を排除。シャーシ内部のパーツも吟味し、外部音圧による不要振動に対しタフな構造を実現しています。また、シャーシに採用される金属には低インピーダンスのアルミニウムを採用し、電気的な高安定化を実現しました。さらに、新構造の点支持アジャスタブルスパイクを実装。インシュレーターの荷重ポイントを明確化し、床からの振動の影響を低減したことで、アイソレーション性能が向上し、音の情報量や力感のアップ、空気感の向上までも実現しました。

アルミニウム鋳造モノコックシャーシ

ワイドトレッドシャーシ構造を深化させ共振振動を抑制し安定した土台を実現

シャーシ脚部を製品の外側に配置するワイドトレッドシャーシ構造のテーパー角度を見直し、相対的に重心が低下。従来よりも緩やかなラウンド形状とすることで、可聴帯域からの共振振動を抑制する安定した土台を構築。TADリファレンスシリーズのアンプとしての特徴である威風堂々とした音色を実現しました。さらにフロントパネルのシンボルデザインや天板後部のヒートシンク開口部のデザインを変更したことで、低重心化をより印象付けています。

バランスアンプ接続が創り出す圧倒的な駆動力

高域特性に優れたマルチ・エミッター・トランジスタによる電力増幅回路をバランスアンプ接続することにより、700W/4Ω(M700)、350W + 350W/4Ω(M700S)のハイパワー出力を実現しています。また、最終出力段のエミッタ抵抗には新開発のハイブリッド型抵抗素子による非磁性抵抗器を採用。入力から出力までのパーツ信頼性を向上し、パワフルなスピーカードライブを実現。これにより、強靭かつハイスピードでありながら、しなやかさや艶やかまでも併せ持つ音色を実現しました。

2.8kVAの超大型電源トランスを採用。
厳選パーツで構成されたコンデンサーを4基搭載

超大型電源トランスは2基トータルで2.8kVAの能力を実現。長年蓄積した音質と長期信頼性のノウハウを結集した国内の匠によるハンドメイドトランスで、一次巻き線と二次巻き線の結合度をより高めるためにボビンを排し、絶縁紙をコアに直接巻いています。特に感度の高いファーストステージ用の巻き線は引き出し線を使用せず高純度の直出しとしました。これにより、応答性の良い安定した音質を実現。また、新開発のオリジナル電解コンデンサーは33,000μF×4台の大容量で、カスタムメイドの素材や振動に強い新構造など、何度も試作を重ね、スピード感あふれるダイナミックでしなやかな音質を実現しています。

大容量33,000㎌電解コンデンサー

マッチドペアのFET入力回路を採用し入力回路素子の数を大幅に削減

ファーストステージをシンプルな構造にすることで純度の高い信号増幅が可能となり、豊富な音楽信号を余すことなく伝達します。入力回路に採用したFETデバイスはTADラボの匠の手により、丁寧に選別してペアリングしています。これにより、動作安定度が大幅に向上し、「M700」はまったく個体差がなく、「M700S」ではチャンネル差が皆無となっています。また、DCサーボ回路を新たに採用し、温度変化や大小入力信号含めた変化に対して動作点の安定を実現。音の揺らぎが無いので情報量が多く、骨太の音色を実現。質の高いステレオフォニック再生が可能となりました。

電圧増幅回路(M700)

電圧増幅回路(M700S)

仕様

パワーアンプ 「TAD-M700」の主な仕様

定格出力 700 W (1 kHz、4 Ω)
350 W (1 kHz、8 Ω)
定格歪率 0.005 %以下(1 kHz、4 Ω、350 W)
SN比 125 dB 以上
周波数特性 1 Hz ~ 100 kHz、+0 dB ~ -3 dB
利得 29.5 dB
入力端子(感度/インピーダンス) 1.5 V / 100 kΩ
電源 AC100 V、50 Hz / 60 Hz
消費電力 590 W
待機時消費電力 0.5 W 以下
外形寸法(W×H×D) 516 mm × 296 mm × 622 mm
質量 74.5 kg


TAD-M700リアパネル

パワーアンプ 「TAD-M700S」の主な仕様

定格出力 350 W/ch (1 kHz、4 Ω)
175 W/ch (1 kHz、8 Ω)
定格歪率 0.005 %以下(1 kHz、4 Ω、175 W)
SN比 125 dB 以上
周波数特性 1 Hz ~ 100 kHz、+0 dB ~ -3 dB
利得 29.5 dB
入力端子(感度/インピーダンス) 1.5 V / 100 kΩ
電源 AC100 V、50 Hz / 60 Hz
消費電力 590 W
待機時消費電力 0.5 W 以下
外形寸法(W×H×D) 516 mm × 296 mm × 622 mm
質量 75.5 kg


TAD-M700Sリアパネル

アワード / レビュー

アワード

ステレオサウンドグランプリ
Stereo Sound 2019 *雑誌掲載

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